またまた大変ご無沙汰してしまいました。
ほぼ1ヶ月ぶりにブログの投稿ページにアクセスしたsazaeです。
気が付けばもう2024年なんですね~
去年はブログで伝えたいことがたくさんあるのに全然書けなかったなぁと一人反省会の日々でした。裕美子先生にはいつも「もう本当に時間が無くて・・・」と泣き言を言う始末。本当にすみません。
今年はもうsazaeと話してみたい方がいらっしゃれば(いますか?)みんなでお茶でもしませんか?と言ってしまいたいくらい・・・です。いかがですか?
あ、でも一応このブログは諸事情があって匿名で書かせていただいているので、その辺り守っていただける方に限って。
前置きはこれくらいにして、そろそろ本題に入りますね。
実はこの投薬に関しての記事はもう半年以上前から下書きにあったのですが、書きたい記事の順番があったり、私が極限まで追い詰められていた時期の事なので、思い出すのが辛かったりでなかなか書き上げることができませんでした。
そして、前置きとして、わたし個人としては神経発達症(発達障害)や精神発達遅滞(知的障害)のあるお子さんに対して投薬することに関しては賛否両論あることをきちんと理解しており、それぞれのご家庭やお子さんの状況次第で投薬するしないという選択に正解はないと思っている立場であることを明記した上でこの記事を書き進めたいと思います。
先に結論からお伝えすると、我が家の場合「わたし」が精神科へかかる一歩手前でしたが投薬はしませんでした。(実際、親子で精神科というケースは珍しくないと思います。)
今回は当時どのような経緯があって投薬を考えたのか、そしてなぜ投薬しなかったのか、その後本人と私がどう過ごしているのかをお伝えしようと思います。
まず、なぜ投薬を考えたのかですが、1歳~幼稚園の年中くらいまで、本人の好奇心が強すぎたことが原因でした。
何か自分の興味があるもの(こと)を見つけると、その場に行きたい!どうなっているのか見たい!触りたい!という衝動を抑えることが出来なかったんです。
年長に上がってから身体的な多動に加え、さらには脳内多動と多弁がエスカレートしてきた息子。
発語が遅くて悩んでいたと思ったら数年後にまさか多弁で悩む日が来るなんて・・・
感極まってわたしもう涙が出そう。。。なんて思ったら大間違い。
本人は常に頭の中がフル回転で何かしら喋っていて(しかも独り言ではなく、永遠にわたしに話しかけてくるパターン)、家ではレゴをしている時以外で黙っていられるのは多く見積もっても1分が限界。
おまけに自分の興味があること(建物の中の構造のことやら、機械の中の仕組みのことやら)となるとアクセル全開で周りの状況は一切お構いなし。
ゾーンに入ってしまうと親のわたしから見ても完全に常軌を逸している状態でした。これは今もなんですけど。
わたしももう、食うか食われるかみたいな状況になってしまい、ついに毎月通っていた大学病院のドクター②の発達外来で「わたしが限界なので、もう投薬で落ち着かせてもらえませんか・・?」と懇願。確か年長の夏前の事だったと思います。
するとドクター②はこの状況に理解を示してくれたものの、「投薬は6歳まではできないので待って欲しい。一度、抑肝散という気持ちを落ち着ける漢方薬があるのでそれで様子をみてみませんか?」と提案されました。
漢方=苦いというイメージがあって心配でしたが、ドクター②曰く「うちでこれを処方している患者さんで味が苦手で飲めていないというお子さんはいないので大丈夫だと思います。」という言葉を信じ、試してみることに。
ですがいざ飲ませようと袋を開けたところ・・・これのどこが飲みやすいの?という独特な香り。。。
試行錯誤の末、ミロに混ぜると何とか飲めたので1ヶ月ほどそれで飲みました。
すると何だか少し落ち着いたような・・・?
抑肝散のお陰?それとも個人成長の一環?どちらかは分かりませんがとにかく少しマシになった気がしました。
ですが、やっぱりどうしても味が苦手で継続が難しく抑肝散はここで終了。そのまま様子をみることに。
そのまま夏休みに突入したのですが夏休みの状況はというと・・・自宅での時間が増え自分のやりたいことを沢山出来る状況になり、以前にも増して多動多弁がエスカレート。わたしもこの辺りまでくるともうランナーズハイの域で悟りを開ける一歩手前のような心境でした。
そして丁度夏休みの後半にドクター③(脳専門)の受診があったので相談したところ、
「頭の中がファイヤリングしてるねぇ!大笑」
「でも不思議と頭の中はクリアで目的に対して全くブレがない(思考はフラフラしていない)んだよなぁ」
「お母さんは信じられないと思うけど、この感じなら入学式までに必ず落ち着くから大丈夫だよ。」
投薬のはなしも少ししましたが、「このタイプはアトモキセチン飲ませれば一発で落ち着くよ。でもしなくてもいけると思うけどなぁ~。ただしお母さんが大丈夫ならね。」と。
わたしももうここまできたら惰性で今年いっぱいこのまま様子を見て、もし年が明けても落ち着かないようなら、入学式までの数ヶ月間投薬して調整できればいいのかな・・・と考え直しました。
そして年明け、本当に落ち着いてきてなんとか投薬せずに小学校の入学式を迎えたのでした。
現在も好奇心が働いている時のアクセル全開っぷりに周囲が疲弊することがありますが、声を掛けると本人がその場で自分の状況を理解して深呼吸などでクールダウンできるようになってきたのが大きく、なんとかやっていけています。
これはあくまでも我が家のケースです。
投薬は副作用や断薬の問題などで賛否両論あると思うのですが、実際、育児の三途の川を目の前にすると何が正しいのか本当に分からなくなります・・・。
綺麗ごとなんて一切ないですし、激しい多動や他害・自傷行為があるお子さんがいる場合、家族全員が常に生きるか死ぬかのサバイバル。そしてこの状況をワンオペで過ごしているお母さんたちが多いですよね。
誰だってできれば副作用のリスクがある薬なんて使いたくないと思うのですが、もしどう頑張っても無理で投薬となったとき、親御さんには主治医に必ず確認して欲しいことがあります。
言われるがまま処方されるのではなく、必ずその場で先生にその薬の添付文書を見せてもらって副作用を確認してください。
落ち着かせる目的で処方されるはずの薬に平気で行動障害や思考障害がでるとか、興奮性を悪化させる可能性があるとか記載があります。結局、頭痛薬の副作用に頭痛が書かれているのと同じなんです。
そして投薬は根本的な解決ではなく、あくまでも一時的に制御できるようになるだけのこと。それも上手くいけばのはなし。神経発達症や精神発達遅滞を治せる「薬」なんて世界中どこを探しても存在しませんから。
あとはもし、その先生が自分と同じ立場だった場合、自分の子どもにも同じように投薬されますか?と。これも必ず確認してください。
投薬したら必ず減薬、断薬の問題もついてきます。
投薬し続けてし続けて、最後もう大事なお子さんを「施設」にいれるしかない、なんてことにならないよう、親御さんが最後までオールを握り続ける覚悟も必要かなと思います。様子見の責任は誰も取ってはくれません。
本当なら投薬しなければならなくなる前に何かしらの解決策があれば・・・ですよね。
わたしが知っている治療だと、ASDだったら手っ取り早く腸内フローラ移植や、以前にも書いたエイミーヤスコプロトコルとかありますよ?
エイミーヤスコプロトコルに貼ったリンク先の内藤医院のサイトは、エイミーヤスコ以外の神経発達症の治療に関してもかなり詳しく載っていて面白いので発達っ子のママさんたちは必ずチェックしてみてください。
神経発達症や精神発達遅滞はもう親御さんが治療するかしないかの時代なんだと感じていただけるはず。
最後に、
あぁ、やっと書き終わった・・・・という感じです。
わたしの中ではあの強烈な日々が今でも心の中に重たく横たわっていて、思い出すだけで動悸がします。
これってもしかしてトラウマ・・?PTSD?
もう本当にやんなっちゃいますよね~。
それではまた~。
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