日本で、サリーさんが書いているような検査や治療ができるとはとても想像できない、と先に書いておこう。時間と、忍耐力が必要だ。一朝一夕には結果はでない。③で書いたように、発達障害の原因は複雑に絡み合っているからだ。同じ治療でも効果が出た人、出なかった人がある。
有害金属の蓄積が深刻に考慮されるべき要因(本文より引用)
- 発達障害の人に多くの蓄積が見られる
- 深刻な悪影響がある
- 有害金属や毒素を解毒(デトックス)する療法で、多くの子ども達が回復している
- 高濃度の有害金属蓄積がある場合、取り除かないと回復の見込みが少ない
有害金属がなぜ蓄積されたのかを知る手がかり
- 家族に自己免疫疾患の人がいる
- 妊娠中に魚をよく食べた
- アマルガムの詰め物をしている
- 抗Bヒト免疫グロブリン注射を受けた
- 新生児B型肝炎ワクチンを受けた
- ワクチンでアレルギー反応が出た
- 赤ちゃんの時、夜泣きが続いた
- 耳の感染症で抗生物質をよく飲んでいた
- 下痢・便秘・嘔吐・食欲減退などをよく繰り返した
- 母乳で育てられなかった
デトックス治療で目覚ましい回復!?
治療を始めたばかりの時は多少の退行がみられるが、その後は劇的に良くなっていくという。
言葉の発達が進み、視線が合うようになり、社会性も改善、スティミング(手をひらひらさせる、くるくる回る、ロッキングなど同じ行動を繰り返す)が少なくなる。身体の不器用さが改善、体力がつき、協調性運動もスムースになる。
有害金属の過剰蓄積を調べる検査
- 尿中ポルフィリン検査
- 尿チャレンジ・テスト
- 髪の毛や血液
サリーさんの住む米国では、簡易に受けられるのかもしれないけど、日本ではどうだろう?
本気で調べたい!と思う方は自分でこういう検査をしてくれるお医者さんを自力で探すしかない。
デトックス療法についての最良の情報源
デトックス療法は、経験とスキルのある医師のもとで行なうことがすすめられている。
もっと詳しい情報が欲しい場合は治療記録に関するARIの出版物をサリーさんが薦めている。
『Treatment Options for Mercury / Metal Toxicity in Autism and Related Developmental Disabilities : Consensus Position Paper』(自閉症及び発達障害における水銀・鉛中毒の治療という選択肢に関する総論)
何をするにも、両親がしっかりと勉強をして、我が子のために一番いい方法は何かと検討することが大事だ。他人任せにすると、納得できないこともあるだろう。納得できる方法を、自分で選んで欲しい。
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