藤川先生によれば、発達が心配な子どもに限らず、日本人はみんな質的栄養不足だということだ。
多動で落ち着きがない、言葉が遅い、自閉症などの神経発達症(発達障害)、発達に心配のある子ども達は、総じて質的栄養不足だという。
確かに、白米やうどん、パスタしか食べない、菓子パン、ポテトチップス、フライドポテト、から揚げなどの揚げ物しか食べない、と伺うことが多い。なるほど、糖質のとり過ぎ、よくない油のとり過ぎ、と素人でもわかる。
脳の働きをよくするためには、まず栄養!
藤川先生によれば
タンパク質不足を解消するために
1日に必要な最低限のタンパク質量は、体重×1g。
食べ物から摂るのは難しい。よって藤川先生は親子でプロテインを飲むことを薦められている。
プロテインを飲むのも難しい子もいるのも確か。。。
そういう子はどうしたらいいのだろう。
タンパク質が第一と考えれば、卵料理、肉料理、魚料理、から揚げもラードで揚げればよいとのことだ。から揚げは好きな子が多い。
タンパク質が十分ないと
やる気がでない。
集中できない。
小学校以上の子どもであれば勉強に影響が出てくる。
タンパク質+鉄(特に女性)
日本の女性は鉄不足だそうだ。妊娠出産で女性の鉄は空っぽだそうです。産後うつの原因にもなるそうだ。妊娠中からタンパク質、鉄に留意していきたい。鉄不足の人ほど「パンやパスタが大好き」など糖質ばかり食べる傾向にあるとも。
幼児期に鉄が不足すると中枢神経系の発達に遅れに栄養を及ぼすという報告もあるそうだ。
さらに小学校へ通うようになると、勉強に必要な認知力、記憶力、集中力などの知的能力にも栄養を及ぼす。子どもの発達、特に脳の働きがよくなるためには鉄は欠かせない栄養素。
マグネシウムと学習能力の向上
脳の働きをよくするためには、マグネシウムが重要で、不調を治すためにも、学習能力をアップするためにも大切なミネラル。マグネシウムは精神的なストレスにより体内からどんどん奪われていく。現代は大人も子どももストレスを感じやすいので、マグネシウム不足を招きやすい。
マグネシウムの不足で血流量や血圧が下がると、脳に送り込まれる酸素が足りなくなり、集中力、記憶力を低下させてしまう。逆に十分足りていれば、学習能力は向上する。
マグネシウムのもうひとつの効果
スポーツをする子ども達は、日々大量にマグネシウムを消費するということを親は知っておかなければならない。スポーツをすると、脚がつる、痛い、疲労が残る、などの症状が出ることがある。これらはマグネシウムが不足して起きる症状だそう。
命を守るためにも、マグネシウムは必須。マグネシウムは運動中にどんどん失われ、不足した状態のまま運動をすると、単に疲れがたまるだけでなく、突然の心疾患に見舞われることもある。
発達に課題がある子どもの栄養療法
「発達障害」と言われる子どもはなぜ増えているのか。これは幼稚園でも実感する。
遺伝因子、治らない、とお医者さんは言う方が多いのだけれど、たびたび言うように、そうではないとも考えられる。その件はまた別のテーマで書くつもり。
藤川先生は採血の結果を基に、個別に栄養療法をすすめられるようだ。
その個別症例がこの本には記載されている。薬に頼らず、栄養面からの改善をはかり、子どもを良くしていきたい、自分の体調不良を良くしたいと思う方はぜひこの本を手に取って欲しい。
コメント