新聞の投稿から

子育てのヒント

今朝の読売新聞の「人生案内」を読んで、悲しいような寂しいような、回答には救われる思いがしたけれど、この複雑な気持ちを綴りたい。
その「人生案内」とはこうだ。

<相談内容>
小1の娘 同級に粗暴な子

 同じクラスの男の子は授業に集中できるタイプではないようで、授業参観では教室から飛び出して走り回っていた。サポートの先生がその子につきっきりだった。
周りに手を上げてもいる。
 注意されると「うるせえ」と言って手を出してくる。
学級懇談で保護者が簡単な自己紹介をした時、その子の母親は「やんちゃでご迷惑をお掛けしています」と疲れているようだった。
娘には「なるべく近づかないように」と話した。ある日おなかを叩かれて帰ってきた。おなかの痛みはすぐに治ったが、やんちゃが過ぎるように感じる。娘へのアドバイスを。
<相談への回答:大日向雅美先生>
 クラスの男の子にはサポートの先生が付いていることから「特別な配慮」が必要なお子さんかと思われる。発達に何らかの課題を抱えている子どもに加配の教師を付けることは、近年多くの園や学校で行なわれている。誰一人として排除することなく、共に暮らす知恵と心を育み合うことが求められている時代。
 そのためには相手の状況を正確に知って理解することが大切だ。担任の先生に娘さんが困っていることを伝え、上手なコミュニケーションの取り方などを教えて頂くこと。
 一方、親同士の支え合いもできたらと思う。「疲れているようだ」と見られるあなたの温かさを感じる。「要支援」の子どもの親は、子育てに日々苦慮しているだけでなく、周囲への気兼ねもさぞかしかと思われる。
 状況を正確に共有することなくただ「やんちゃが過ぎる子」などの認識でいけば、子どもは「乱暴で悪い友達」と嫌悪し、親もまた、相手の親のしつけを非難する方向に行きがちだ。隠したり、ごまかしたりしている限り、共生の心を育むことは難しいのではないか。

3月25日の読売新聞 朝刊より。抜粋しようとしたけど、ほとんどそのままだ。
 臼井幼稚園にも「要支援」の子どもが何人もいる。なるべく同じ教室で、同じカリキュラムができるように配慮している。でもその子にとって教室にい続けることが苦痛な時は、教室を出て担当の教員と過ごすこともある。他の子ども達に迷惑だから、という観点、思い、は無いといえばウソになる。
 でも「要支援」の子のクラスメートが、その子をさりげなくサポートしてくれるようになるのは真実だし、子ども達にとってそれは特別なことではない。大人の方がその点を「普通じゃないこと」と捉えがちだ。色んな子が、同じ教室に集う、それが自然なことだと思える子どもに育って欲しい。

 この投稿を寄せた保護者の方はすごく正直なのだろう。そういう方もいることを忘れてはいけないと思った。一人ひとりの思いを聞くことはできないけれど、もやっとしたら話して聞かせて欲しいなあ!と思った。是非!

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