自閉症の東田直樹さんが書いた本。
会話はできないけれど、筆談やパソコンで表現をする。
歌をうたったり、声を出して本を読むことはできるけれど、
人と会話をしようとすると言葉が消えてしまうそうだ。
自閉症の人とはコミュニケーションが難しいと言われているけれど、この本を読むと私たちと同じように考えて、自閉症の人なりの感じ方で世界を感じてる。それが個性的過ぎて他の人に迷惑!と言われて傷ついたりしている。確かに、表情から感情を読み取ることは難しくて、どうしてあげたらいいのかわからないことばかり。だけど、自閉症を個性と考えて、一個人を尊重しないといけないと強く思う。
療育という立場って、発達障害(神経発達症)の子どもに接する時に、赤ちゃん扱い、、言葉が悪いけど、ちょっと適切な言葉が見つからないので、そう赤ちゃんに接するような感じを受けることがある。全部じゃないし、子どもはそれぞれ違うけれど、なんだかそういう印象。
そういう接し方がとても失礼なことだった!ということ、ああそういう理由で飛び跳ねてしまうんだ、回ってしまうんだ、ということが良くわかる本。当事者の話だからね。教員達も読んでいて、「私が間違っていました」「間違った対応をしていた」という声が聞けた。
興味がある人もない人も、手に取って読んで頂けたら嬉しい。
私はこういう独創的な、創造的な人がこれからの世の中に役に立つ人になるんじゃないかと、密かに思っている。
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