鼻水が出ているのに、うまく鼻をかめない。鼻をすすってしまう。そんなお子さんはいませんか?
大人にとっては当たり前の「鼻をかむ」という動作ですが、実は子どもにとって、なかなか難しいことなのです。
鼻から息を出すこと、片方の鼻を押さえること、口を閉じること。いくつかの動作を組み合わせなければなりません。
鼻をかむことも、経験を通して身につけていく生活習慣のひとつです。
どうして鼻をかむことが大切なの?
鼻の奥は、耳やのどとつながっています。
鼻水が多い状態や鼻づまりが続くと、咳が出たり、中耳炎や副鼻腔炎などを伴ったりすることがあります。
鼻をすするばかりではなく、適切に鼻をかむ習慣を身につけることは、鼻の健康を守るためにも大切です。
ただし、力いっぱいかむのは逆効果になることもあります。片方ずつ、ゆっくり、やさしくかむことが基本です。
どうして子どもは鼻をかめないのでしょう?
鼻をかむためには、鼻から息を吐き出す感覚が必要です。
ところが、子どもによっては、口から息を吐くことはできても、鼻から意識して息を出すことが難しい場合があります。
また、鼻がつまっていると、頑張って息を出しても鼻水が出ず、どうすればよいのかわからないこともあります。
そこで、鼻水が出ていないときに、遊びの中で練習してみましょう。
おうちでできる! 鼻をかむ練習
① ティッシュを「ふーっ」と動かしてみよう
ティッシュペーパーを細長く切って、口の前に垂らします。
まずは口から「ふーっ」と息を出して、ティッシュを揺らしてみましょう。
② 今度は鼻から「ふーん」
ティッシュを鼻の前に移動させます。
口を閉じて、鼻から息を出すと、ティッシュは動くでしょうか?
鼻から息が出ていることを目で確かめられるので、子どもにもわかりやすい練習です。
③ 片方の鼻でやってみよう
片方の小鼻を指で軽く押さえ、反対側の鼻から息を出してみます。
できたら、左右を交代してみましょう。
鼻水が出ているときには、ティッシュを当てて、片方ずつやさしくかむことにつなげていきます。
大切なのは、無理に教え込まないこと
最初から上手にできなくても大丈夫。
大人がお手本を見せたり、「ティッシュが動いたね!」と一緒に喜んだりしながら、遊び感覚で試してみてください。
鼻がつまって苦しいときや、子どもが嫌がるときに無理に練習する必要はありません。自分でかめない場合は、大人が鼻吸い器などで手助けする方法もあります。
鼻水や鼻づまりが長引く場合、耳の痛みや発熱などがある場合には、医療機関に相談しましょう。
鼻をかむことに限らず、子どもが身につけていく生活動作はたくさんあります。
「できないから、大人がやってあげる」だけではなく、「どうしたら自分でできるようになるかな?」と考えてみること。
小さな「できた!」の積み重ねが、子ども自身の力になっていきます。
参考資料
- 鹿児島祐之「生活動作指導のコツ 鼻をかむ」(発達プログラムNO.181 P46-47)より
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「幼児の鼻副鼻腔炎」

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