発達障害と発達障害的

発達障害(神経発達症)

発達障害と発達障害的な症状とは似て非なるものである。
発達障害は遺伝的要素ではあるけれど、環境(栄養、社会的要因)のリスクなどを除いていけば改善するものもある。完全に治るとは言えないけれど。
発達障害的な症状というのは、遺伝要因がないのに、発達障害のような様子が見られることを言う。私は専門家ではないから、この子は遺伝、この子は遺伝じゃないという判断はできない。

でも確かにここ数年、発達障害の子どもが増えているのは、実感としてある。
前回の「発達障害を防ぐ」というコラムで紹介した
「発達障害の改善と予防」という本の中で、発達障害的な症状を引き起こすリスク要因について書いてあり、おおおお!と紹介したいことがたくさんあったので、今日のところはひとつ、記すことにする。
澤口先生によると、

テレビゲームやデジタル機器を避ける(知育系もNG)
テレビゲームをよくする子どもほど知能が低いことが実証されているそうだ。
スマホやタブレットを使う乳幼児をデジタルネイティブというけれど、、、
スマホやタブレットを子どもに使わせることを欧米では懸念されている。
最も問題なのは「速度が速すぎる」から。
「非現実的な刺激」「バーチャル的な刺激」による悪影響。
もっとも良くないのは、スライドやタッチなどをしてたような画面・刺激を次から愚痴へと早くみられることで、これが脳への「過刺激」になり、発達への悪影響となる。

私は実際にYoutubeの過刺激を受けている子どもを見たことがある。幼稚園へ来ている時間であり、スマホも見ていないのに、頭の中でぐるぐるぐるぐる映像が切り替わっていく様子がわかり、口から関連性のない言葉が勝手にどんどん漏れてくる。

不適切なデジタル機器の使用による発達障害的な症状が作られてしまう

「スマホやゲームをしている時は熱中して集中できるけど、普段は落ち着きがないんです」というお母さん。スマホやゲームを一切やめてみましょう。きっと改善するはず。

病院での待ち時間や、公共の乗り物に乗る時、静かにして欲しいなあという時は、できれば絵本を読むようにして欲しいけど、持ち歩くのはやっぱり重い。そういう時は例えば10分だけ、と先に約束して使うようにして欲しい。子どもの発達のためだったら、大人は妥協できない。



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