インクルーシブ教育なんて、言いたくない。
臼井幼稚園の子ども達はすごく素晴らしいのに、ほらね、すごいでしょ、と言いたくない。
恥ずかしい。先生達のチカラであり、子ども達のチカラであるのに、自分の手柄のように言うことができない。うちはこんなに素晴らしいですよ、すごいでしょ、と謳う施設がたくさんある。当園の近くにもあるけど、中身がからっぽのところもある。(我が子を通園させていた保護者の方から聞いた)恥知らずって思う。
今日、あるクラスの当番発表を見ていた。
その日の当番が前に立ってグループ名と自分の名前、グループの中の欠席者の名前を発表する。一巡すると、「わたしの(ぼくの)好きな〇〇は〇〇です」と発表する。
当番発表はなかなか子どもたちにとって難しいことのようだ。年長にもなると、そうでもなさそうに見えるけど、子どもたちの心の中はどうかわからない。年長になって初めて声を出した子もいる。
この当番発表という活動はもう20年近く行なっているものだ。恥ずかしがりもいる。やりたがりもいる。
自分の言葉で表現して欲しいと、自己表現のひとつ。クラスの人数にもよるけど、5、6日に一度回ってくる。
さて今日の話。
このクラスには発語が難しい子がいる。当番発表の時、その子も出ていた。マイクを持つのは好きなのだ。声は出ないけど嬉しそう。その子の声の代わりに、他の友達が前に出てきて、その子の名前を言った。先生は何も言っていないのに!「〇〇ちゃんの好きなものはなんだろう?うん、ごはんです」と言ってまた自分の席に戻った。
泣きそうになった。感動。。
感動って言葉が陳腐に思える。子どもたちに感謝。素晴らしい子どもたち。
泣きそうになる
