他の幼稚園と、かなり違うところは、子ども達に「ああしなさい、こうしなさい」と言わないことだ。
ちゃんと立つ、とも言わないし、整列もない。
「〇〇ちゃん、かっこいい!」というと、他の子ども達は自分も褒められたい!とかっこよくするものだ。そもそも、教員がかっこいい〇〇ちゃんに気付く目を持っていることが重要。
この目を育てたい。
そして、こういう保育の方針は続けることが実は難しい。
「ああしなさい、こうしなさい」という方が、教師にとっては楽だからだ。
子どもってとても素直で、いたいけで健気だから、こうしろ!と言われるとそうしてしまうものなのだ。そしてそんな健気な子どもを見て、教師は気持ちよくなってしまう。
そういう教員をわたしは憎む。
臼井幼稚園ではそういう教師はいない。
厳重に子ども達への声の掛け方を指導している。
小さなことだけれど、子ども達の人権、子ども達をひとりの人間として尊重する心が何よりも大事だと思うからだ。「私は先生!」と思ってしまうと、子ども達に対して偉くなってしまう。
子ども達から学ぶ、そういう姿勢を臼井幼稚園では尊重する。