NHKのプロジェクトXでトットちゃんの学校、トモエ学園の小林先生のことを放映していた。知っていたら最初から見られたのだけれど、たまたま付けたテレビで残り10分ほどで残念だった。
『窓際のトットちゃん』は私が一番何度も読み返した本だと思う。初めて読んだ時、トモエ学園に入りたい!と思ったけど、もうその学校はとっくになかったし、私は既に入れる年齢でもなかった。トモエ学園のあった自由が丘は、実家のある駅から4つ目で、自由が丘に遊びに行くたびにトモエ学園を思い出したものだった。小林先生みたいな先生に出会いたかった。
その頃、自分が教職に就くとは夢にも思っていなかったけれど、こうして教師の端くれ、教師で口を糊する者となり、果たして自分はどんな言葉を子ども達にかけているのだろうか?と疑うのだ。立派じゃなくていい、立派じゃないし。だけど子ども一人ひとりの思いを、どうとらえて過ごしているのだろうか?もう一度、『窓際のトットちゃん』を手にとりたくなった。